小目 - 小ゲイマガカリ - 一間バサミ

小ゲイマガカリに対する一間バサミは、最も厳しいハサミです。

基本図とプロの統計値

go pattern searchで検索したところ、
① ハサミの石へツケ(C)
② 一間トビ(B)
という順番で打たれています。

A:ケイマカケ

ケイマカケは、右辺に圧力を与えて、ハサンだ石をイジメ返そうという意図があります。
黒は素直に受ける手(A)とデギリで戦う手(B)があります。

Aー1:ケイマカケに受け1

□のあたりに黒石がある場合は、どんどん押して黒石の勢力を強くするのがよいでしょう。

Aー1:ケイマカケに受け2

7手目で三三にツケる変化もあります。

Aー2:ケイマカケにデギリ

ケイマカケにデギリは非常に厳しい撃ち方です。
デギリに対して、7-9手目のアテとカケツギはこの1手。
その次に黒がAと抱えれば穏やかな進行になりますが、Bと反発すると、複雑な手順へと進みます。

Aー2ー1:ケイマカケにデギリーカカエ

10手目でカカエた場合は、穏やかな進行になります。

Aー2ー2:ケイマカケにデギリーハネアゲ

10手目でハネアゲを打つと、複雑な定石となります。
ここでは、一例を示します。17手目が18からの調子を求めた肝心な手です。

B:一間トビ

ハサミに対し一間トビは素直な手。
対する黒は、ケイマでせまります。白の応手はAのカケとBに迫るのがあります。
Aのカケは白シチョウ有利時のみと思っておくほうがよいと思います。

Bー1:一間トビーカケ1

カケは、白シチョウ有利な場合のみ打ってください。
通常ならば本図のようにカケられた石を捨てる展開となります。

Bー1:一間トビーカケ2(シチョウ不利な場合)

シチョウ不利な場合、カケた石に対してデギリが強烈な手となります。
白はシチョウが有利ならば左図のように打つことで、勝勢となります。
シチョウ不利な場合は妥協図のように打たざるを得ず、7手目で押しを決めれば前図のようなキリはないものの、7手目と8手目の交換はやはり損。

# シチョウの図

# 妥協図


C:ツケヒキ

白があまり強くない場の場合、ツケヒキでサバキを打つ手が打たれます。
ツケヒキに対し、AとウケるかBとカケツギかで変化。

Cー1:ツケヒキー受け

6手目で二間ビラキ等受けの手を打つと、穏やかな進行。
黒は10手目が肝心で、オサエ(9の左)を打つと後手を引いてしまいます。

Cー2:ツケヒキーカケツギ

黒カケツギの場合は、右辺の石に逆襲しましょう。
結果として、黒が地を、白が勢力を抑える図となります。 互角。

D:三三ツケ(定石ハズレ)

三三ツケは当て返し定石で黒が有利となるため、定石外れです。
参考程度に流れを記載しています。
10=3

E:ケイマトビ

ケイマトビは一工夫入れた手です。
1定石の紹介のみに留めます。

F:ハサミ返し

ハサミ返しは右辺重視の手です。基本的には左図のように右辺に展開することとなりますが、右図のように隅を占めることもできます。
入門者(15級まで)のための定石
その他